2018-01-01から1年間の記事一覧

福沢諭吉『事物を疑って取捨を断ずること』(学問のすゝめ十五編)

または「東西文明は一長一短」 『学問のすゝめの』この前の章までは福沢自身が「西洋と比べていかに日本の遅れていることか…」「西洋化!西洋化!とっとと西洋化!」と嘆きまくってたが、一定の反省期間を置いたのちに書かれたためか西洋一辺倒の勢いは無く…

カール・ヒルティ『どうしたら策略なしに常に悪と闘いながら世を渡ることができるか』

または「実際生活における理想主義」この章でヒルティはクリンガーを理想主義の実践者として紹介している。この章における理想主義とは、「最終的に善と正義が勝つ、という信念」と捉えられる。 ■導入・野蛮な生存競争を是認するこの世界で理想主義は「たし…

プルタルコス『いかに敵から利益を得るか』

読書メモ エピソードや話題の順番はいじってある 以下の他にも興味深くて面白い逸話が多数 ◼︎導入・昔は敵(動物や自然など)からの攻撃をやり過ごせればそれで十分だった。しかし人々はやがてそれらを利用する術を知った。敵がいてこそ得られる利益にはどん…